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ブラスト工法の種類一覧|サンド・ショット・バキューム・循環式・乾式/湿式の違いと選び方

2026-09-02

「ブラスト」とひと口に言っても、サンドブラスト、ショットブラスト、バキュームブラスト、循環式ブラスト——と、さまざまな呼び名があります。

「名前がたくさんあって違いが分からない」 「うちの案件にはどの工法が合っているのか知りたい」

この記事では、ブラスト工法の全体像を、

  • 分類の考え方(3つの軸)
  • 投射方式による違い(エアー式・インペラ式・バキューム式・循環式)
  • 研削材による違い(サンド・グリット・ショットなど)
  • 乾式と湿式の違い
  • 現場条件別の選び方

 

の順に整理して解説します。

ブラスト工法の分類は「3つの軸」で考えると分かりやすい

ブラストの名称が混乱しやすいのは、異なる軸の分類名が同列に語られるためです。 実際には、次の3つの軸の組み合わせで工法が決まります。

  1. 投射方式: 研削材をどうやって飛ばすか(エアー式・インペラ式・バキューム式・循環式など)
  2. 研削材の種類: 何を飛ばすか(砂・スラグ・ガーネット・スチールグリットなど)
  3. 乾式か湿式か: 水を使うかどうか

 

たとえば「サンドブラスト」は研削材の軸の呼び名、「バキュームブラスト」は投射・回収方式の軸の呼び名です。 軸が分かれば、名称の違いはすっきり整理できます。

投射方式による分類

エアーブラスト(オープンブラスト)

圧縮空気で研削材をノズルから吹き付ける、最も一般的な方式です。 橋梁・タンク・鉄骨など現場施工の主力で、複雑な形状にも対応できます。 研削材と粉じんが周囲に飛散するため、養生・集塵・飛散防止の対策が必要です。

ショットブラスト(インペラ式)

高速回転する羽根車(インペラ)で研削材を投射する方式で、主に工場の据置き設備として使われます。 鋼板や形鋼を連続的に処理でき、効率は抜群ですが、装置に入るサイズ・形状のものに限られます。 鉄骨製作における原板ブラスト・製品ブラストの多くはこの方式です。

バキュームブラスト

ノズルの周囲を覆い、投射と同時に研削材・粉じんを吸引回収する方式です。 飛散がほぼないため、養生を最小限にでき、稼働中の設備近くや屋内での部分施工に向きます。 一方、ノズルを対象面に密着させる必要があるため、施工スピードは遅く、広い面積や複雑な形状には不向きです。

循環式ブラスト

投射した研削材を回収・選別し、繰り返し使用する方式です。 再利用できる金属系研削材(スチールグリットなど)と組み合わせ、産業廃棄物の量を大幅に削減できるのが特徴で、橋梁塗替えの現場などで採用が広がっています。 バキュームブラストが「吸引による飛散防止」を主眼とするのに対し、循環式は「研削材の再利用による産廃削減」が主眼という違いがあります。

研削材による分類

  • サンドブラスト: 本来は砂(珪砂)を使う工法の呼び名。現在は珪肺(じん肺)リスクから乾燥珪砂の使用は避けられ、ブラスト全般の通称として残っている

 

  • スラグ系(フェロニッケルスラグ・銅スラグなど): 使い切り型の主力。コストと性能のバランスが良い

 

  • ガーネット: 硬度が高く切削力に優れる天然鉱物。粉じんが少なく湿式にも使える

 

  • スチールグリット/ショット: 金属系で再利用可能。循環式・ショットブラスト設備で使用。角のあるグリットは切削向き、球状のショットは叩き締め向き

 

  • 特殊メディア(重曹・ドライアイス・植物系など): 母材を傷めたくない洗浄・剥離用途

 

 

どの研削材を選ぶかで、仕上がりの粗さ(アンカーパターン)・施工効率・産廃量・費用が変わります。

乾式と湿式の違い

  • 乾式ブラスト: 研削材をそのまま投射。効率が高く、ブラスト後すぐ塗装に移れる。粉じん対策が必要
  • 湿式ブラスト: 研削材と水を併用。粉じんの飛散をほぼ抑えられ、鉛など有害物質を含む旧塗膜の除去にも有効。施工効率と乾燥管理が課題

 

 

現場条件別・工法の選び方

  • 工場でまとめて高品質に処理したい → ショットブラスト設備または工場でのエアーブラスト+塗装
  • 現場の広い面積を効率よく → エアーブラスト(+飛散防止養生)
  • 産廃を減らしたい・公共工事の環境要件 → 循環式ブラスト
  • 稼働中設備のそば・屋内で部分的に → バキュームブラスト
  • 粉じんを飛ばせない・有害物質を含む塗膜 → 湿式ブラスト
  • 母材を傷めたくない洗浄 → 特殊メディアによるブラスト

 

重要なのは、工法ありきではなく、対象物・環境・求める仕上がり(除錆度)から逆算して選ぶことです。 そしてどの工法でも、ブラスト後の素地は短時間でサビ(フラッシュラスト)が発生するため、塗装までの段取りをセットで計画する必要があります。

全工法に対応できる業者なら、選定から任せられる

ひとつの工法しか持たない業者に相談すると、提案はその工法に寄りがちです。 複数の投射方式・研削材に対応できる業者であれば、案件ごとに最適な組み合わせを中立に選定できます。

カイシン工業は全研削材・全工法対応のマルチメディア・ブラスト工法®

岡山県倉敷市の株式会社カイシン工業では、特許登録済みのマルチメディア・ブラスト工法®(特許第7776072号)により、橋梁・歩道橋などに使用される鉄骨・配管のブラスト・塗装を行っています。

その名の通り全研削材・全工法に対応し、対象物と現場条件に応じて最適な施工方法をご提案。 産業廃棄物は現場内で分離し、研削材の再利用により処理費と環境負荷を抑えます。

さらに、引き取り、ブラスト、塗装、保管、現場納品までのワンストップ対応により、ブラスト直後の塗装でフラッシュラストのリスクを抑えつつ、従来比60%のコストダウンと最短7日での納品を実現しています。

 

「どの工法が合うか分からない」という段階からのご相談も歓迎です。鉄骨・配管1本からご依頼いただけます。

よくある質問(FAQ)

Q. サンドブラストとショットブラストの違いは何ですか?

A. サンドブラストは研削材(本来は砂)に由来する呼び名で、圧縮空気で吹き付けるエアー式が一般的です。ショットブラストは羽根車で金属研削材を投射する据置き設備の方式で、工場での連続処理に使われます。

Q. バキュームブラストと循環式ブラストは同じものですか?

A. 似ていますが主眼が異なります。バキュームブラストは投射と同時に吸引して飛散を防ぐ方式、循環式ブラストは研削材を回収・再利用して産廃を減らす方式です。

Q. サンドブラストに今も砂を使うのですか?

A. 乾燥した珪砂はじん肺リスクがあるため、現在はスラグ系・ガーネット・金属系などの研削材が使われるのが一般的です。「サンドブラスト」は工法の通称として残っています。

Q. どの工法が一番きれいに仕上がりますか?

A. 仕上がり(除錆度・粗さ)は工法よりも、研削材の選定と施工管理で決まる部分が大きいです。求める除錆度(Sa2.5など)を伝えて、それを達成できる工法・研削材を提案してもらいましょう。

 

Q. 工法の選定から相談できますか?

A. はい、対象物の写真・サイズ・現場条件をお知らせいただければ、最適な工法・研削材のご提案からお見積りまで無料で対応します。

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