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下地調整1種(素地調整1種)とは?ブラストが必須な理由・Sa2.5・施工の流れを解説

橋梁や鉄骨の塗装工事の仕様書で「素地調整程度1種」と指定され、 「1種とは具体的にどんな処理なのか」 「なぜブラストでないとダメなのか」 「どこに頼めば施工できるのか」 と調べている方に向けた記事です。 この記事では、 下地調整1種(素地調整1種)の定義 「下地調整」と「素地調整」という用語の関係 1種にブラストが必須な理由とSa2.5 施工の流れと注意点 1種が指定される代表的なケース   を、鋼構造物のブラスト・塗装を手がける専門業者の視点で解説します。「下地調整」と「素地調整」は同じ?用語を整理まず用語の整理からです。 鋼構造物の塗装分野では、塗装前にサビ・旧塗膜を除去して下地を整える処理を素地調整と呼び、仕様書でもこの表記が使われます。 一方、建築塗装の分野では下地調整という言葉が広く使われており、「下地調整1種」と検索される方も多くいます。   この記事では、鋼構造物の仕様書における素地調整程度1種(通称: 1種ケレン)について解説します。 「下地調整1種」を調べてこのページに来られた方も、指しているものは同じとお考えください。下地調整1種(素地調整1種)とは素地調整1種とは、ブラスト工法により、鋼材表面のサビ・旧塗膜・黒皮(ミルスケール)をほぼ完全に除去し、清浄な鋼材素地を露出させる、最も高いグレードの素地調整です。 素地調整は除去の程度により1種から4種に分類されますが、1種だけが他と決定的に違う点があります。 それは、工具による手作業ではなく、ブラスト(研削材の吹き付け)でなければ達成できないという点です。 1種: ブラストにより、サビ・旧塗膜・黒皮を完全に近いレベルで除去(除錆度Sa2.5相当) 2種: 動力工具でサビ・旧塗膜を除去 3種: 健全な旧塗膜(活膜)は残し、劣化部のみ除去 4種: 表面の清掃程度   2種以下は「どこまで落とすか」の程度の違いですが、1種は工法そのものが指定されている、と理解すると分かりやすいでしょう。なぜ1種はブラストでなければならないのか理由① 除去レベル(Sa2.5)が工具では到達できない素地調整1種は、ISO 8501-1の除錆度でSa2.5相当(ごくわずかな残存物を除きサビ・旧塗膜を除去した状態)が求められます。 ディスクサンダーなどの動力工具では、平滑面はある程度磨けても、ボルト部・溶接部・入り隅などの細部や、鋼材表面の微細な凹部に入り込んだサビまでは除去しきれません。 研削材を高圧で吹き付けるブラストだからこそ、複雑な形状でも均一にSa2.5へ到達できます理由② 塗料が密着する粗面(アンカーパターン)を作れるブラストは、除去と同時に鋼材表面へ微細な凹凸(アンカーパターン)を形成します。 この凹凸が塗料の接触面積を増やし、塗膜を物理的に食いつかせる役割を果たします。   特に重要なのが、重防食塗装系の防食下地となる無機ジンクリッチペイントとの関係です。 無機ジンクは鋼材と電気的に接して初めて犠牲防食の性能を発揮するため、Sa2.5未満の素地に塗っても本来の防食性能が出ないとされています。 つまり、1種の品質が塗装系全体の寿命を決めるのです。素地調整1種が指定される代表的なケース ・橋梁・歩道橋の塗替え: 国土交通省の重防食塗装系(Rc-Ⅰ系など)への塗替えでは素地調整1種が前提 ・新設鋼材の製作時塗装: 黒皮(ミルスケール)の除去に1種(原板ブラスト・製品ブラスト)が用いられる ・臨海部・プラントの鋼構造物: 飛来塩分などの過酷な環境で長期防食を狙う場合 ・鉛・PCB含有塗膜の完全除去: 有害物質を含む旧塗膜を全て除去し再塗装する仕様   近年は、橋梁の長寿命化修繕計画にともない、旧塗膜を全除去してRc-Ⅰ系へ塗り替える設計が増えており、素地調整1種(ブラスト)の需要は年々高まっています。素地調整1種の施工の流れ① 旧塗膜の調査塗替えの場合、まず旧塗膜に鉛・クロム・PCBなどの有害物質が含まれていないかを調査します。 含まれる場合は、飛散を抑える工法の選定と適正な廃棄物処理計画が必要です。② ブラスト施工研削材(フェロニッケルスラグ・ガーネット・スチールグリットなど)を選定し、ブラストでSa2.5まで素地を調整します。 現場条件により、乾式・湿式などの工法を使い分けます。③ 除錆度の確認仕上がりをISOの標準写真などと対比し、Sa2.5に達しているかを確認します。④ 速やかに下塗り(プライマー)ここが1種施工の最大の注意点です。 ブラスト直後の鋼材素地は非常に活性で、数時間のうちに薄いサビ(フラッシュラスト)が発生します。 サビが出た状態で塗装すれば1種の意味がなくなるため、ブラスト後は速やかに下塗りへ移る工程管理が必須です。発注時の注意点|ブラストと塗装は同じ業者に上記④の性質から、素地調整1種では「ブラスト業者」と「塗装業者」を分けることに大きなリスクがあります。 ブラスト後に別業者へ運搬・引き渡しをしている間にフラッシュラストが発生すれば、再ブラストの追加費用と工期遅延が生じます。 また、塗膜に不具合が出た際、素地調整と塗装のどちらに原因があるのか、責任の所在が曖昧になりがちです。   素地調整1種を確実に活かすには、ブラストから下塗り・上塗りまでを同一拠点で一貫施工できる業者に発注することが、品質・コスト両面で最も合理的です岡山倉敷のカイシン工業なら素地調整1種から塗装までワンストップ岡山県倉敷市の株式会社カイシン工業では、橋梁・歩道橋などに使用される鉄骨・配管の素地調整1種から塗装までを一貫対応しています。 特許登録済みのマルチメディア・ブラスト工法®(特許第7776072号)は全研削材・全工法に対応し、産業廃棄物を現場内で分離して有害物質を外部に持ち出さない、環境に配慮した施工が可能です。 ブラスト直後に同一工場内で下塗りへ移れるため、フラッシュラストのリスクを最小限に抑え、素地調整1種の品質をそのまま塗膜性能につなげます。 引き取りから、ブラスト、塗装、保管、現場納品までのワンストップ対応により、従来比60%のコストダウンと最短7日での納品を実現。 鉄骨・配管1本からご依頼いただけます。   「仕様書で素地調整1種が指定されたが施工先を探している」「ブラストと塗装をまとめて任せたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。鋼材塗装ワンストップサービスよくある質問(FAQ)Q. 下地調整1種と素地調整1種は同じものですか? A. 鋼構造物の塗装においては同じものを指すと考えて差し支えありません。仕様書では「素地調整程度1種」という表記が一般的で、現場では「1種ケレン」とも呼ばれます。 Q. 素地調整1種は動力工具では施工できませんか? A. できません。1種はブラスト工法による施工が前提です。動力工具による処理は2種以下に分類されます。 Q. Sa2.5とはどのような状態ですか? A. ISO 8501-1に基づく除錆度の等級で、ごくわずかな残存物を除いてサビ・旧塗膜・黒皮が除去された状態です。素地調整1種はこのSa2.5相当の仕上がりが求められます。 Q. ブラストの後、どのくらいで塗装すればよいですか? A. ブラスト後の素地は短時間でサビ(フラッシュラスト)が発生するため、当日中など、できる限り速やかに下塗りを行うのが原則です。環境(湿度・塩分)によって許容時間は変わります。   Q. 現場でブラストができない場合、素地調整1種は諦めるしかありませんか? A. 鉄骨・配管を取り外せる場合は、工場に持ち込んでブラスト・塗装する方法があります。カイシン工業では引き取りから現場納品まで自社トラックで対応していますので、お気軽にご相談ください。

2026.07.16

鉄骨塗装の単価はいくら?単価表の見方と費用が変わる6つの条件を解説

「鉄骨塗装の単価表が欲しい」「見積もりの金額が妥当か判断できない」 鉄骨塗装の発注を検討する際、多くの担当者がまず単価を調べます。 しかし、鉄骨塗装の単価は現場条件によって数倍の差が出るため、単価表の数字だけを比較すると判断を誤りやすいのが実情です。 この記事では、 ・鉄骨塗装の単価の考え方(㎡・m・tの違い) ・一般的な単価の目安 ・単価が変動する6つの条件 ・見積書でチェックすべきポイント   を、鋼材のブラスト・塗装を手がける専門業者の視点で解説します。鉄骨塗装の単価は「数量の単位」で変わる鉄骨塗装の見積もりでは、数量の数え方が3種類あります。 同じ工事でも、どの単位で積算するかによって単価の見え方が大きく変わるため、まずここを押さえてください。㎡(平米)単価塗装する面積で計算する方法です。 外壁や大きな平面の多い鉄骨に向いており、最も一般的な積算方法です。m(メートル)単価配管や手すり、長尺の形鋼など、細長い部材で使われる計算方法です。 径や部材サイズごとに単価が設定されます。t(トン)単価鉄骨の重量で計算する方法です。 工場で製作した鉄骨をまとめて塗装する場合など、法人間の取引でよく使われます。 部材の形状が複雑で面積の拾い出しが難しい案件に向いています。   見積もりを比較するときは、各社が同じ単位・同じ数量根拠で積算しているかを必ず確認しましょう。 単位が違う見積もりを並べて金額だけを比べても、正しい比較にはなりません。鉄骨塗装の単価の目安あくまで一般的な目安ですが、鉄骨塗装の単価はおおよそ次のような水準で語られることが多いです。 ・素地調整(ケレン): 数百円〜数千円/㎡(等級により大きく変動) ・さび止め(下塗り): 数百円〜1,000円前後/㎡ ・中塗り・上塗り: 塗料グレードにより1,000円〜数千円/㎡   ただし、これらはあくまで参考値です。 実際の単価は、次に説明する条件によって大きく上下します。 「単価×面積」の単純計算で総額を見積もると、実際の金額と大きくずれることがあるため注意してください。単価が変動する6つの条件① ケレン(素地調整)の等級鉄骨塗装の単価を最も大きく左右するのが、塗装前の素地調整です。 サビや旧塗膜をほぼ完全に除去する1種ケレン(ブラスト)は、手工具による3種ケレンに比べて手間がかかる分、単価も高くなります。 そのかわり塗膜の寿命は大きく延びるため、単価の高さがそのまま割高を意味するわけではありません。② 塗料のグレードウレタン樹脂塗料よりエポキシ樹脂塗料、さらにふっ素樹脂塗料と、耐久性が上がるほど材料単価も上がります。 橋梁や臨海部など過酷な環境では、耐久性の高い重防食塗装系が選ばれます。③ 部材の形状H形鋼やアングル材、手すり、階段、トラス構造など、形状が複雑になるほど養生と刷毛作業が増え、単価は上がります。 平滑な大面積は効率が良く、単価は下がる傾向にあります。④ 足場・現場条件高所作業や交通量の多い場所での施工は、足場仮設や交通誘導の費用が加わります。 一方、鉄骨を工場に持ち込んで塗装する場合は足場が不要になり、この費用を抑えられます。⑤ 旧塗膜の有害物質の有無古い鉄骨の塗り替えでは、旧塗膜に鉛やPCBなどの有害物質が含まれている場合があります。 この場合、飛散を抑える工法での除去と特別な廃棄物処理が必要になり、費用は大きく上がります。⑥ 運搬・保管にかかる間接コスト鉄骨をブラスト業者へ運び、さらに塗装業者へ運び、現場へ納品する——と工程が分かれるほど、運搬費と保管費が積み重なります。 この間接コストは見積書に表れにくいものの、総額を押し上げる大きな要因です。見積書でチェックすべき3つのポイント ①ケレンの等級が明記されているか(1種〜4種のどれか) ②塗装系(使う塗料の種類と塗り回数)が明記されているか ③数量の単位と算出根拠(㎡・m・t)が明記されているか この3点が曖昧な見積もりは、着工後の追加費用やトラブルの原因になります。 金額の安さだけでなく、塗膜が何年持つかまで含めて比較することが、結果的にトータルコストを抑える近道です。 単価を下げる最も効果的な方法は「工程の一括発注」単価そのものを下げようとして塗料やケレンのグレードを落とすと、塗膜の寿命が縮み、塗り替えサイクルが早まって逆に高くつきます。   品質を落とさずにコストを下げるなら、ブラスト(素地調整)・塗装・運搬・保管を1社にまとめるワンストップ発注が効果的です。 業者間の運搬費・保管費・調整工数がなくなり、工程のムダがそのまま削減されます。鉄骨塗装を高品質かつ安価に提供。カイシン工業の鋼材塗装ワンストップサービス岡山県倉敷市の株式会社カイシン工業では、橋梁・歩道橋などに使用される鉄骨・配管の下地処理から塗装までを一貫対応しています。 特許登録済みのマルチメディア・ブラスト工法®(特許第7776072号)による高品質な素地調整に加え、引き取りから現場納品まで自社トラックで運搬し、自社工場で保管まで一括管理します。 工程のムダを省くことで、従来比60%のコストダウンと最短7日での納品を実現しています。   「相見積もりの金額に差がありすぎて判断できない」「単価を抑えつつ品質は落としたくない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。>>> 鋼材塗装ワンストップサービスの詳細はこちらよくある質問(FAQ)Q. 鉄骨塗装の単価表はもらえますか? A. 標準的な単価の目安はお伝えできますが、実際の単価はケレン等級・塗料・形状・現場条件で大きく変動します。図面や現況写真をもとにしたお見積りが最も正確です。   Q. ㎡単価とt単価はどちらが安いですか? A. どちらが安いかは案件によります。重要なのは単価の安さではなく、同じ数量根拠・同じ仕様で比較することです。   Q. 一番安いケレンで塗装すればコストを抑えられますか? A. 短期的には安くなりますが、下地にサビや旧塗膜が残ると塗膜が早期にはがれ、塗り替えサイクルが早まります。求める耐用年数に応じた等級選定をおすすめします。   Q. ブラストと塗装を別々に発注するのと、一括で発注するのはどちらが安いですか? A. 一括発注のほうが、業者間の運搬費・保管費・調整工数が不要になる分、トータルコストを抑えやすくなります。   Q. 見積もりは無料ですか? A. はい、お見積りは無料です。お問い合わせフォームまたはお電話(086-450-1010)よりご相談ください。

2026.07.02

ブラスト工法とは?サンドブラストとの違い・種類・用途をわかりやすく解説

「ブラスト」という言葉を、橋梁や鉄骨の塗装、金属加工の現場で耳にしたことがある方は多いと思います。 ブラストは、鋼材を塗装する前の下地づくりや、サビ・旧塗膜の除去に欠かせない、表面処理の基幹技術です。 この記事では、 ブラスト工法とは何か(原理) サンドブラストとブラストの関係(違い) 研削材(メディア)の種類 ブラスト工法の種類(乾式・湿式・ショット・循環式など) どんな用途に使われるのか   を、鋼構造物のブラスト・塗装を手がける専門業者の視点で、基礎からわかりやすく解説します。ブラスト工法とは?原理と役割ブラスト工法とは、研削材(けんさくざい)と呼ばれる硬い粒子を、圧縮空気などの力で対象物の表面に高速で衝突させる表面処理の方法です。 研削材は、メディア・投射材・研磨材などとも呼ばれます。 粒子をぶつけることで、次のようなことができます。 表面のサビ・汚れ・旧塗膜を除去する 塗料が密着しやすい粗面(粗さ)をつくる 表面を整える・質感を変える 鋼構造物の塗装では、この「サビ・旧塗膜の除去」と「塗料が密着する粗面づくり」を同時に行えることが、ブラストの大きな価値です。 塗膜が長持ちするかどうかは、塗料の性能以上に、塗る前の素地調整(下地処理)の品質に左右されるといわれています。   その素地調整のなかでも、最も高い品質(素地調整程度1種)を実現できるのがブラストなのです。サンドブラストとブラストの違いは?ブラストについて調べると、「サンドブラスト」という言葉をよく見かけます。 結論からいうと、サンドブラストはブラスト工法のなかの一種です。 「サンド(sand=砂)」という名前のとおり、研削材として砂(珪砂)を使う方式が、もともとのサンドブラストです。 ただし、ブラストはこの砂を使う方式から広まったため、「サンドブラスト」という呼び名が、ブラスト全般を指す通称としても使われるようになりました。 そのため、「サンドブラスト」という言葉は、文脈によって2つの意味で使われます。 狭い意味:砂(珪砂)を使う、または圧縮空気で吹き付けるタイプのブラスト(=ブラスト工法の一種) 広い意味:ブラスト工法全般を指す通称 金属加工の現場などで「サンドブラスト(略してブラスト)」と呼ばれるのは、後者の通称的な使い方です。   ブラスト工法は、研削材の飛ばし方(投射方式)や使う研削材の種類によって、さらに細かく分類されます(くわしくは後述の「ブラスト工法の種類」で解説します)。現在は砂(珪砂)はあまり使われないもともとのサンドブラストで使われていた珪砂ですが、現在の鋼構造物のブラストでは、ほとんど使われなくなっています。 珪砂は、吹き付ける際に細かく砕けて粉じん(遊離けい酸)を発生させます。 この粉じんを作業者が吸い込み続けると、珪肺(けいはい)と呼ばれるじん肺を引き起こすおそれがあることが分かっています。 そのため、安全性の観点から、現在は珪砂ではなく、金属系や鉱物系など他の研削材を用いるのが一般的です。   つまり、名前は「サンド(砂)ブラスト」でも、実際には砂以外の研削材を使っているケースがほとんどなのです。研削材(メディア)の種類ブラストの仕上がりは、どの研削材を選ぶかによって大きく変わります。   代表的な研削材を、種類ごとに整理しました。研削材選びのポイント研削材は、素材の種類だけでなく、粒の形状(鋭角か球状か)や大きさ(番手)によっても仕上がりが変わります。 鋼橋や鉄骨など、しっかりサビ・旧塗膜を除去して塗装の下地をつくる用途では、金属系や鉱物系の硬い研削材が選ばれます。   「何のために、どんな仕上がりにしたいか」を明確にすることが、最適な研削材選びの第一歩です。ブラスト工法の種類ブラストには、研削材の投射方法や回収方法によって、いくつかの工法があります。   鋼構造物の塗装・メンテナンスで使われる主なものを紹介します。エアーブラスト(オープンブラスト)圧縮空気で研削材を吹き付ける、最も基本的な乾式のブラストです。   除去力が高い一方、粉じんや研削材が飛散しやすいため、十分な養生が必要です。ショットブラスト羽根車の遠心力などで研削材を投射する工法です。   広い面積や大量の鋼材をまとめて処理するのに向いています。湿式ブラスト(ウェットブラスト)水を併用することで、粉じんの飛散を抑える工法です。   鉛などの有害物質を含む塗膜の除去で用いられます。循環式・バキュームブラスト研削材と塗膜くずを回収し、研削材を選別して再利用する工法です。 産業廃棄物の発生量や粉じんを大幅に抑えられ、環境負荷の低減につながります。   バキュームタイプは噴射と回収が一体になっており、飛散を抑えながら施工できます。ブラスト工法の主な用途ブラストは、幅広い分野で活用されています。 代表的な用途は次のとおりです。 塗装の下地処理(素地調整):サビ・旧塗膜を除去し、塗料が密着する粗面をつくる 塗膜剥離・サビ取り:古い塗膜やサビ、スケール(黒皮)を除去する 梨地(なしじ)仕上げ:表面につや消しの細かい凹凸をつける バリ取り:金属部品の不要な突起を除去する 装飾:ガラスの模様付けや墓石の文字入れ など   橋梁・歩道橋・鉄骨・プラントといった鋼構造物の塗り替えでは、このうち「素地調整」と「塗膜剥離」が中心的な役割を果たします。ブラストで課題になる「粉じん」と「産業廃棄物」ブラストには、避けて通れない2つの課題があります。 ひとつは、サビ・旧塗膜・砕けた研削材から発生する粉じんの飛散です。 もうひとつは、使用済みの研削材や除去した塗膜片から生じる産業廃棄物(産廃)の処理です。 特に、鉛・PCBなどの有害物質を含む旧塗膜を扱う場合は、飛散防止と適正な廃棄物処理が一層重要になります。   そのため近年は、研削材を再利用して産廃を減らし、粉じんの飛散を抑える工法が求められています。カイシン工業の「マルチメディア・ブラスト工法®」岡山県倉敷市の株式会社カイシン工業では、特許登録済みのマルチメディア・ブラスト工法®(特許第7776072号)を用いて、橋梁・鉄骨などの鋼構造物のブラスト・塗装を行っています。   岡山で初めて導入された、先進的なブラスト施工システムです。全研削材・全工法に対応その名のとおり、さまざまな研削材(マルチメディア)に対応し、現場の条件に応じて最適な工法を選べるのが特徴です。産業廃棄物を現場内で分離・有害物質を持ち出さない施工で発生する産業廃棄物を現場内で分離し、有害物質を現場外に持ち出さないため、工期短縮と環境配慮を両立できます。   ブラスト(素地調整)から塗装、さらに鋼材の運搬・保管までをワンストップで対応しているため、工程を分けて発注する手間も省けます。□ 鋼材塗装ワンストップサービスの詳細はこちらよくある質問(FAQ)Q. ブラスト工法とは何ですか? A. 研削材(硬い粒子)を圧縮空気などで対象物の表面に高速で吹き付ける表面処理の方法です。 サビ・旧塗膜の除去と、塗料が密着する粗面づくりを同時に行えます。   Q. ブラストとサンドブラストは違うものですか? A. サンドブラストは、本来はブラスト工法の一種(砂を使う方式)です。 ただし、最初に普及した方式だったため、ブラスト全般を指す通称としても使われます。 現在は安全性の観点から、砂以外の研削材を使うのが一般的です。   Q. なぜブラストで砂(珪砂)が使われなくなったのですか? A. 珪砂は吹き付ける際に砕けて粉じんを発生させ、吸い込み続けると珪肺(じん肺)の原因になるおそれがあるためです。 現在の鋼構造物のブラストでは、金属系や鉱物系などの研削材が用いられます。   Q. ブラストはどんなときに必要ですか? A. 橋梁・鉄骨などの塗装で、塗膜を長持ちさせたいときに必要です。 塗膜の寿命は素地調整(下地処理)の品質で大きく変わり、ブラストは最も高い品質の素地調整を実現できます。   Q. ブラストで出る産業廃棄物は処理してもらえますか? A. カイシン工業のマルチメディア・ブラスト工法®は、産業廃棄物を現場内で分離し、有害物質を現場外に持ち出しません。 処理の負担を抑えたい場合も、お問い合わせよりご相談ください。  

2026.06.29

橋梁塗装とは?塗装系・塗り替え時期・工程をわかりやすく解説

道路や鉄道を支える橋は、その多くが鋼材(鉄)でつくられています。 鋼鉄製の橋(鋼橋)は、雨風や紫外線、排気ガス、飛来塩分にさらされ続けるため、何も対策をしなければサビや腐食が進行してしまいます。 そこで、鋼材を錆から守り、橋の寿命を延ばすために欠かせないのが橋梁塗装です。 この記事では、 橋梁塗装の目的と役割 橋梁塗装の「塗装系」(C-5・Rc-Ⅰなど) 塗り替え時期の判断基準 塗装の工程 を、鋼構造物の塗装・ブラストを手がける専門業者の視点で解説します。   橋梁の維持管理を担当される自治体・道路管理者の方、橋梁工事を請け負う建設会社・鋼橋製造会社のご担当者は、ぜひ参考にしてください。橋梁塗装の目的|防食と長寿命化(LCC低減)橋梁塗装の最大の目的は、鋼材を錆・腐食から守る「防食」です。 鉄は水分・酸素・塩分に触れると腐食し、放置すれば断面が痩せて橋の強度が低下します。 塗装によって腐食因子を遮断することで、橋の安全性と耐久性を保ちます。 近年はとくに、橋梁の維持管理においてライフサイクルコスト(LCC)の低減が重視されています。 高度経済成長期に整備された多くの橋が老朽化を迎えるなか、いかに少ない費用で長く橋を使い続けるかが、社会全体の課題になっているためです。   そのため橋梁塗装でも、耐久性の高い塗料で塗り替え周期を延ばし、トータルの維持管理費を抑える考え方が主流になっています。橋梁塗装の「塗装系」とは / C-5・Rc-Ⅰ橋梁塗装を理解するうえで欠かせないのが、塗装系(とそう けい)という考え方です。 塗装系とは、下塗り・中塗り・上塗りといった複数の塗料を、どの順番で何回塗り重ねるかを定めた「塗装の組み合わせ」のことです。 日本の鋼道路橋では、公益社団法人日本道路協会が発刊する鋼道路橋防食便覧が、塗装系の標準的な指針となっています。   塗装系は、大きく「新設時」と「塗り替え時」に分けられます。新設時の代表的な塗装系「C-5塗装系」新しく架けられる鋼橋の代表的な塗装系がC-5塗装系です。 防食下地に無機ジンクリッチペイントを用い、その上にエポキシ樹脂塗料、さらに耐候性に優れたふっ素樹脂塗料を塗り重ねる、複数層からなる重防食塗装系です。   塩害を受けやすい厳しい環境でも、おおむね30年程度の耐久性が期待できるとされ、鋼橋の標準的な仕様として広く採用されています。塗り替え時の塗装系「Rc-Ⅰ」などすでに使われている橋の塗り替えでは、Rc-Ⅰ・Rc-Ⅱ・Rc-Ⅲ・Rc-Ⅳといった塗替え用の塗装系が用いられます。 なかでもRc-Ⅰ塗装系は、サビや旧塗膜をブラストで徹底的に除去する素地調整1種を前提とした、最も耐久性の高い塗り替え仕様です。   一方で、現場の制約でブラストが難しい場合などには、簡易な塗装系が選ばれることもありますが、その分、耐久性は低くなる傾向があります。橋梁の塗り替え時期の目安橋梁の塗り替え時期は、次の3つの観点から総合的に判断します。① 定期点検(5年に1回)の結果道路橋は、国の点検要領に基づき、おおむね5年に1回の定期点検が求められています。   点検で部材の健全性が評価され、補修が必要と判定されると、塗り替えの検討対象となります。② 塗膜の劣化サイン点検を待たずとも、次のような劣化が見られたら塗り替え時期のサインです。   塗膜の変色・チョーキング(白い粉をふく) 塗膜のひび割れ・はがれ・膨れ 鋼材の赤サビ・流れサビ 桁端部やボルト部など、水回りに集中する局部腐食 ③ 塗膜診断による健全度評価近年では、外観だけでなく、塗膜の付着強度や塗膜下の鋼材の状態を調べる塗膜診断も活用されています。   見た目では分かりにくい劣化を数値で把握することで、最も経済的なタイミングでの塗り替えが可能になります。橋梁塗装の工程・流れ橋梁塗装は、塗料を塗るだけでなく、その前後の工程が品質を大きく左右します。① 現況調査・診断塗膜やサビの状態、付着強度を確認します。   古い橋では、旧塗膜に鉛・クロム・PCBなどの有害物質が含まれていないかも調査します。② 足場・養生橋は道路や河川をまたぐため、第三者の安全を守る足場と、塗料・サビの飛散を防ぐ養生が欠かせません。③ 素地調整(ケレン)サビや旧塗膜を除去し、鋼材表面を塗装に適した状態に整えます。 塗膜寿命を最も左右する重要工程で、長寿命化にはブラストによる素地調整1種が理想とされます。   機械工具によるケレンでは、ブラストほどの素地調整グレードまでは到達しにくいとされています。④ 塗装(下塗り・中塗り・上塗り)選定した塗装系に従い、防錆を担う下塗りから、保護層の中塗り、耐候性を担う上塗りまでを順に塗り重ねます。   各層の膜厚を管理しながら仕上げます。⑤ 検査・完了膜厚や仕上がりを確認し、問題がなければ足場を解体して完了です。部分塗替えという考え方橋梁の劣化は、橋全体で一様に進むわけではありません。 水が集まりやすい桁端部など、特定の狭い範囲に腐食が集中することが多くあります。 そこで、橋全体が劣化するまで待つのではなく、腐食の著しい部位だけを先に塗り替える「部分塗替え」という考え方があります。 部分塗替えでは、耐久性に優れた重防食塗装系(Rc-Ⅰに準拠した仕様など)が原則とされています。   劣化が局所に集中している段階で手を打つことで、橋全体の延命とコスト削減につながります。古い橋で注意すべき「鉛・PCB含有塗膜」築年数の経った橋の塗り替えで必ず確認すべきなのが、旧塗膜に含まれる有害物質です。 かつての防錆塗料には、鉛・クロム・PCBが使われていた時期があります。 これらを含む塗膜の除去は、飛散を抑える湿式工法などが求められ、廃棄物の処理にも特別な配慮が必要です。   そのため、橋梁の塗り替えではまず旧塗膜の成分調査を行うことが、安全とコスト管理の出発点になります。カイシン工業の「鋼材塗装ワンストップサービス」岡山県倉敷市の株式会社カイシン工業では、橋梁・歩道橋などに使用される鉄骨・配管の下地処理から塗装までを一貫対応しています。マルチメディア・ブラスト工法®で高品質な素地調整カイシン工業が岡山で初めて導入した、特許登録済み(特許第7776072号)の先進的なブラスト施工システムです。 長寿命化に理想的な素地調整1種相当の下地処理を実現します。   現場内で産業廃棄物を分離し、有害物質を現場外に持ち出さないため、工期短縮と環境配慮を両立できる工法です。ブラスト・塗装・運搬・保管をまとめてお任せ複数の業者に分けて発注していた工程を、カイシン工業がワンストップで対応します。 引き取りから現場納品まで自社トラックで運び、自社工場内で施工から保管まで一括管理します。   工程のムダを省くことで、従来比でのコストダウンと、最短での納品を実現します。よくある質問(FAQ)Q. 橋梁塗装の一番の目的は何ですか? A. 鋼材を錆・腐食から守る「防食」です。 あわせて、塗り替え周期を延ばして維持管理費(ライフサイクルコスト)を抑える役割もあります。 Q. C-5塗装系とは何ですか? A. 新設の鋼橋で代表的に用いられる重防食塗装系です。 防食下地のジンクリッチペイントに、エポキシ樹脂塗料とふっ素樹脂塗料を塗り重ねる構成で、厳しい環境でも高い耐久性が期待できます。 Q. 塗り替えのときの塗装系はどう決まりますか? A. 旧塗膜の種類や橋の環境、ブラストが可能かどうかなどによって、Rc-Ⅰなどの塗替え塗装系から選定します。 長寿命化を重視する場合は、素地調整1種(ブラスト)を前提とした耐久性の高い仕様が基本になります。 Q. 橋全体を塗り替えないといけませんか? A. 必ずしもそうではありません。 腐食が桁端部などに集中している場合は、その部位だけを先に塗り替える「部分塗替え」で、橋全体の延命とコスト削減を図ることができます。 Q. 古い橋の塗膜に鉛やPCBが含まれている場合はどうなりますか?   A. まず成分調査を行います。 有害物質が含まれる場合は、飛散を抑える工法での除去と、適正な廃棄物処理が必要になり、費用がかかる傾向があります。

2026.06.26

【鋼材鉄骨塗装】目的・工程・塗料の種類・費用をわかりやすく解説

工場・倉庫の鉄骨、橋梁や歩道橋、鉄塔、プラント設備——。 私たちの暮らしを支える構造物の多くは、鋼材(鉄)でつくられています。 その鉄を錆や腐食から守り、長く使い続けるために欠かせないのが鉄骨塗装です。 この記事では、 鉄骨塗装の目的と必要性 塗装の工程と流れ 塗膜の寿命を左右する「ケレン(素地調整)」の種類 使用される塗料の種類 費用の考え方 を、鋼材のブラスト・塗装を手がける専門業者の視点で解説します。   鉄骨構造物の塗り替えを検討されている方、鉄骨・配管の塗装を外注したい製造会社・建設会社のご担当者は、ぜひ参考にしてください。鉄骨塗装とは?目的は防食(錆・腐食を防ぐ)鉄骨塗装とは、鋼材の表面に塗料を塗り、被膜をつくる作業のことです。 その第一の目的は、見た目を整えることではなく、鋼材を錆・腐食から守る「防食」にあります。 鉄は、水分や酸素、塩分に触れると酸化し、サビが発生します。 サビを放置すると、鋼材の内部まで腐食が進み、板厚が減って強度が低下していきます。 特に屋外や臨海部、工場内の腐食しやすい環境では、劣化のスピードが速くなります。   塗装によって酸素や水分を遮断することで、この腐食の進行を抑え、構造物の安全性と寿命を保つのです。鉄骨塗装は「きれいにする工事」ではなく、「鋼材を守り、延命させる工事」です。 だからこそ、塗料を塗る前の下地づくりが何より重要になります。鉄骨塗装の種類「新設」と「塗り替え」鉄骨塗装は、大きく次の2つに分けられます。新設時の塗装(工場塗装)橋梁や鉄骨を製作する段階で、工場内であらかじめ塗装する方法です。 天候に左右されず、温度・湿度が管理された環境で施工できるため、安定した塗膜品質を確保しやすいのが特徴です。   製作した鉄骨を現場へ運び、組み立て後にボルト部・溶接部など一部だけを現場で塗装するケースも多くあります。既設構造物の塗り替え(メンテナンス塗装)すでに使われている鉄骨構造物を、劣化に応じて塗り替える工事です。 既存の塗膜やサビの状態によって、下地処理の方法や塗料の選定が変わります。   旧塗膜に鉛などの有害物質が含まれる場合は、特別な対応が必要になります(詳しくは後述)。鉄骨塗装の工程・流れ① 現況調査・素地の確認鋼材の状態、サビの範囲、既存塗膜の劣化具合などを確認します。② ケレン(素地調整)サビや旧塗膜、汚れを除去し、鋼材表面を塗装に適した状態に整えます。 鉄骨塗装の品質を最も大きく左右する、最重要工程です。③ 下塗り(さび止め)防錆の要となる下塗り塗料を塗布し、鋼材とその上の塗膜をしっかり密着させます。④ 中塗り・上塗り塗膜に厚みと保護性能を与える中塗り、耐候性や色を担う上塗りを塗り重ねます。   各層の膜厚を管理しながら、仕上げていきます。⑤ 検査・完了膜厚や仕上がりを確認し、問題がなければ完了です。塗膜の寿命を決める「ケレン(素地調整)」の種類鉄骨塗装で最も重要なのが、塗装前のケレン(素地調整)です。 どれだけ高性能な塗料を使っても、下地にサビや脆い旧塗膜が残っていれば、新しい塗膜はすぐにはがれてしまいます。   このケレンは、除去の程度によって1種〜4種に分けられます(数字が小さいほど入念で、除去率が高くなります)。※「ケレン」は正式な工業規格用語ではなく通称で、発注者や基準によって解釈が異なる場合があります。長寿命化には「1種ケレン(ブラスト)」が理想橋梁や歩道橋のように、長期間にわたって高い防食性能を求められる構造物では、サビや旧塗膜を根こそぎ除去できる1種ケレン(ブラスト工法)が理想とされます。 ブラストは、研削材を圧縮空気で高速で吹き付け、サビ・旧塗膜を除去すると同時に、塗料が密着しやすい清浄な粗面をつくる方法です。 ただし、最も入念な分、手間と費用がかかる工程でもあります。   そのため、求める耐久性と予算のバランスをとった、最適なケレングレードの選定が重要になります。鉄骨塗装に使われる塗料の種類鉄骨塗装では、役割の異なる塗料を塗り重ねて、一つの「塗装系」をつくります。下塗り(さび止め・防錆)防食の要となる層です。 かつては鉛丹などの有害物質を含むさび止めが主流でしたが、現在は環境・健康に配慮した鉛・クロムフリーのさび止めや、変性エポキシ樹脂塗料などが広く使われています。   亜鉛末を多く含み、犠牲防食効果を発揮するジンクリッチペイントは、より高い防錆性能が求められる場面で用いられます。中塗り・上塗り塗膜に厚みと保護性能を与え、耐候性や色を担う層です。 代表的なものに、ウレタン樹脂塗料や、より高い耐久性を持つふっ素樹脂塗料があります。 橋梁や臨海部の鋼構造物など、特に過酷な環境では、ふっ素樹脂を上塗りに用いた重防食塗装系が選ばれます。   一般的な塗装系に比べて長期にわたって防食性能を維持でき、塗り替え周期を延ばせるのが特徴です。鉄骨塗装の費用の考え方鉄骨塗装の費用は、現場の条件によって大きく変動します。   「いくらですか?」に一律の答えがないのは、次のような要素で金額が動くためです。費用を左右する主な要素 ・ケレン(素地調整)の等級:1種(ブラスト)に近いほど手間がかかり高くなる ・塗料のグレード:エポキシ・ウレタン・ふっ素など、耐久性に応じて価格差がある ・鋼材の形状:手すりや階段など複雑な形状は、養生と手間が増える ・数量の単位:㎡(面積)・m(長さ)・t(重量)で評価が変わる ・足場の有無・現場条件:高所や交通量の多い場所では仮設費用が加わる   ・旧塗膜の有害物質の有無:鉛・PCBなどを含む場合は除去工法が変わり高くなる 見積もりで失敗しないために同じ現場でも、ケレンの等級や塗布回数、面積の算出方法の前提が曖昧だと、業者によって金額が大きく変わります。 見積もりを比較する際は、「ケレンの等級」「塗装系(使う塗料と回数)」「数量の根拠」が明記されているかを確認しましょう。   価格だけでなく、塗膜の寿命まで含めて判断することが、結果的にコストを抑えることにつながります。鉄骨塗装のコストを抑える「ワンストップ」という選択【カイシン工業の鋼材塗装ワンストップサービス】鉄骨の防食を長持ちさせるには、ブラスト(1種ケレン)による丁寧な素地調整が効果的です。 しかし、ブラストと塗装を別々の業者に発注すると、工程管理が煩雑になります。 運搬・保管・連絡調整の手間とコストも積み重なり、産業廃棄物(使用済み研削材など)の処理負担も発生します。 そこで有効なのが、ブラストから塗装、運搬・保管までを一括で任せられるワンストップ施工です。   工程のムダを減らすことで、トータルコストの削減と工期短縮を両立できます。 岡山県倉敷市の株式会社カイシン工業では、橋梁・歩道橋などに使用される鉄骨・配管の下地処理から塗装までを一貫対応しています。マルチメディア・ブラスト工法®で高品質な1種ケレンカイシン工業が岡山で初めて導入した、特許登録済み(特許第7776072号)の先進的なブラスト施工システムです。 長寿命化に理想的な1種ケレン相当の素地調整を実現します。   現場内で産業廃棄物を分離し、有害物質を現場外に持ち出さないため、工期短縮と環境配慮を両立できる工法です。ブラスト・塗装・運搬・保管をまとめてお任せ複数の業者に分けて発注していた工程を、カイシン工業がワンストップで対応します。 引き取りから現場納品まで自社トラックで運び、自社工場内で施工から保管まで一括管理します。   工程のムダを省くことで、従来比でのコストダウンと、最短での納品を実現します。 >>> 鋼材塗装ワンストップサービスの詳細はこちらよくある質問(FAQ)Q. 鉄骨塗装の一番の目的は何ですか?A. 鋼材を錆・腐食から守る「防食」です。 塗膜で酸素や水分を遮断することで腐食の進行を抑え、構造物の安全性と寿命を保ちます。Q. 塗装の前の「ケレン(素地調整)」はなぜ重要なのですか?A. 下地にサビや脆い旧塗膜が残っていると、新しい塗膜が密着せず早期にはがれてしまうためです。 塗膜の寿命は、塗料そのものよりもケレンの品質で大きく変わります。Q. 1種ケレンと3種ケレンは何が違いますか?A. 1種ケレンはブラスト工法でサビ・旧塗膜をほぼ完全に除去するもので、橋梁など重防食が必要な構造物に用いられます。 3種ケレンは活膜(密着している旧塗膜)を残し、サビと劣化部のみを手工具で除去する方法で、一般建築などで多く採用されます。Q. 古い鉄骨で、塗膜に鉛が含まれていそうな場合はどうなりますか?A. まず旧塗膜の成分を調査します。 鉛・クロム・PCBなどの有害物質が含まれる場合は、飛散を抑える工法での除去が必要になり、通常より費用がかかる傾向があります。Q. 鉄骨塗装の費用はどのくらいですか?A. ケレンの等級・塗料のグレード・形状・数量・足場条件などで大きく変動するため、一律の金額はお伝えできません。 正確な費用は現況を確認したうえでのお見積りになります。お問い合わせよりご相談ください。

2026.06.17

【歩道橋塗装】ブラスト工法とは?乾式・湿式の違いと鉛・PCB塗膜への対応を解説

歩道橋の塗り替えで、塗膜を長持ちさせるためのカギを握るのがブラストによる素地調整(下地処理)です。 そして、古い歩道橋では避けて通れないのが、旧塗膜に含まれる鉛・PCBなどの有害物質への対応です。 この記事では、 ブラスト工法とは何か、なぜ重要なのか ブラスト工法の種類(乾式・湿式・循環式・バキューム)と違い 鉛・PCB含有塗膜の除去で求められる法令対応 PCBを含む塗膜くずの産業廃棄物処理 を、橋梁・鋼構造物のブラスト塗装を手がける専門業者の視点で解説します。   歩道橋の塗り替えを計画する自治体・道路管理者の方、橋梁工事を請け負う建設会社のご担当者は、ぜひ参考にしてください。ブラスト工法とは?塗膜寿命の半分を決める素地調整ブラスト工法とは、研削材(鉱物・スラグ・金属などの粒子)を圧縮空気で鋼材表面に高速で吹き付ける下地処理の方法です。 その衝撃で、サビや旧塗膜を除去すると同時に、塗料が密着しやすい清浄な粗面をつくります。 歩道橋・橋梁の塗り替えでは、サビや旧塗膜を根こそぎ除去できる素地調整程度1種(1種ケレン)が、長寿命化の理想とされています。 塗膜が長持ちするかどうかは、塗料の性能以上に、この素地調整の品質に大きく左右されるといわれています。   つまり、ブラストは「塗装の前段階」ではなく、塗膜寿命を決める主役級の工程なのです。ブラスト工法の種類と違いブラスト工法には、現場の条件に応じていくつかの種類があります。   歩道橋の塗り替えで使われる主な工法、オープンブラスト・循環式ブラスト・バキュームブラスト・湿式ブラストを整理しました。工法選定のポイントどの工法が最適かは、現場の立地(市街地か/交通量)、旧塗膜の有害物質の有無、産廃処理のコスト、求める素地調整グレードなどによって変わります。   歩道橋は人通りの多い場所に設置されることが多いため、粉じんや塗膜片の飛散をいかに抑えるかが、工法選びの重要な判断軸になります。古い歩道橋で要注意|鉛・PCB含有塗膜への対応築年数の経った歩道橋の塗り替えで、必ず確認すべきなのが旧塗膜に含まれる有害物質です。 かつての防錆塗料には、鉛やクロム、PCBといった有害物質が使われていた時期があります。 これらを含む塗膜を、養生の不十分な乾式ブラストで除去すると、有害物質が粉じんとして飛散し、作業者や周辺環境に健康被害を及ぼすおそれがあります。   そのため、法令に基づいた適切な対応が求められます。鉛を含む塗膜の剥離に関する法令鉛については、含有量にかかわらず「鉛中毒予防規則」の適用を受けます。 作業環境の測定や、作業主任者の選任、有効な保護具の着用などが求められます。 さらに、2014年に厚生労働省から出された通達では、鉛等の有害物を含む塗料の剥離・かき落とし作業について、作業を湿潤化して(湿式工法で)行うことが周知されています。   そのため、鉛含有塗膜の除去では、湿式ブラストや剥離剤工法、超高圧水洗浄などの飛散を抑える工法が選ばれるのが一般的です。発注者にも求められる「事前の成分把握」この対応は、施工業者だけの問題ではありません。 剥離作業を発注する側にも、塗料中の鉛・クロム等の有害物質の有無を把握し、施工者に情報を伝えること、調査やばく露防止対策に必要な経費へ配慮することが求められています。   つまり、塗り替えを計画する段階で、まず旧塗膜の成分調査を行うことが、安全とコスト管理の両面で欠かせません。PCBを含む塗膜くずの産業廃棄物処理鉛と並んで注意が必要なのが、PCBを含む塗膜です。 PCBを含む塗膜を除去して出た塗膜くずは、低濃度PCB産業廃棄物に該当する場合があります。 該当する場合は、通常の産廃とは異なる、適正な処理が必要です。 一方で、PCB濃度が一定の基準以下であれば、低濃度PCB汚染物に該当せず処理区分が変わるケースもあります。 いずれにせよ、塗膜くずの処理区分は成分分析の結果によって決まるため、ここでも事前の調査が重要になります。   このように、有害物質を含む歩道橋の塗り替えでは、「除去工法」と「廃棄物処理」の両方に手間と費用がかかりやすいのが実情です。カイシン工業の「マルチメディア・ブラスト工法®」でブラストと塗装を一貫施工岡山県倉敷市の株式会社カイシン工業では、歩道橋や橋梁などの鋼構造物に対し、特許登録済みのマルチメディア・ブラスト工法®(特許第7776072号)を用いた素地調整・塗装を行っています。   岡山で初めて導入された、先進的なブラスト施工システムです。有害物質を現場外に持ち出さないマルチメディア・ブラスト工法®の大きな特徴は、現場内で産業廃棄物を分離し、有害物質を現場外に持ち出さない点にあります。 橋梁や高速道路などの塗り替え・素地調整で、工期短縮と環境配慮を両立できる工法です。   全研削材・全工法に対応しているため、旧塗膜の状態や有害物質の有無といった現場の条件に応じて、最適な施工が可能です。ブラストから塗装・運搬・保管までワンストップカイシン工業では、ブラスト(素地調整)だけでなく、その後の塗装、さらに鋼材の運搬・保管までを一括対応しています。   工程を分けて複数業者に発注する手間が省け、有害物質を含む難しい案件でも、窓口を一本化して進められます。 >>>鋼材塗装ワンストップサービスの詳細はこちらよくある質問(FAQ)Q. 歩道橋の塗り替えに、なぜブラストが必要なのですか?A. 塗膜の寿命は、塗料の性能以上に下地処理(素地調整)の品質に左右されるためです。 ブラストはサビや旧塗膜を根こそぎ除去でき、長寿命化に理想的な1種ケレン相当の素地調整を実現できます。Q. 乾式ブラストと湿式ブラストは何が違いますか?A. 乾式は研削材をそのまま吹き付ける方法で、除去力が高い反面、粉じんが飛散しやすいのが特徴です。 湿式は水を併用して粉じんの飛散を抑える方法で、鉛などの有害物質を含む塗膜の除去で用いられます。Q. 古い歩道橋の塗膜に鉛が含まれている場合、どんな対応が必要ですか?A. 鉛は含有量にかかわらず鉛中毒予防規則の対象です。 2014年の厚生労働省通達では、剥離作業を湿潤化して行うことが周知されており、湿式工法などの飛散を抑える方法が一般的に選ばれます。 まずは旧塗膜の成分調査が出発点になります。Q. PCBを含む塗膜が出た場合、廃棄物はどうなりますか?A. PCBを含む塗膜くずは、低濃度PCB産業廃棄物に該当する場合があり、適正な処理が必要です。 濃度が一定基準以下なら処理区分が変わるケースもあるため、成分分析の結果に基づいて判断します。Q. 有害物質を含む塗膜でも対応してもらえますか?A. カイシン工業のマルチメディア・ブラスト工法®は全工法に対応し、産業廃棄物を現場内で分離して有害物質を現場外に持ち出しません。 現場の状況をふまえて適切な工法をご提案しますので、お問い合わせよりご相談ください。

2026.06.16

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